名探偵コナン 考察メモ

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APTX4869の再考察

新シリーズでメアリーの幼児化時期が確定し、APTX4869の解毒剤のカプセルの色まで判明した。

2年前ほど前にも「APTX4869」の記事があったけれど、薬を細分化しすぎて文章がめちゃくちゃなので、改めて書いておく。

  

さらに、この2年でAPTX4869についての新情報

  • 宮野夫妻の組織入り時期
  • メアリーの幼児化関連
  • APTX4869の解毒剤

このあたりを踏まえてまとめてみる。

 

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時系列

※話そうDAY2018で、宮野夫妻が生きている可能性は完全否定されています

 

約19年前 宮野家 組織(烏丸グループ)の研究施設入り
17年前 宮野夫妻 研究中の事故で死亡
  羽田浩司 宮野夫妻が作った(=開発した)APTX4869死体から検出されない毒 の作用で死亡
  赤井家 イギリス在住だったが日本へ
10年前 赤井家 赤井秀一が一時帰国,家族で海水浴場へ
3年前 メアリー世良
世良真純
日本から海外(イギリス)へ
半年前 工藤新一 灰原が作った(=復活させた)APTX4869幼児化 の作用で江戸川コナンとして過ごし始める
  野志 灰原が作った(=復活させた)APTX4869幼児化 の作用で組織から脱出、灰原哀として過ごし始める
数ヶ月前 メアリー世良 灰原が作った(=復活させた)APTX4869幼児化 の作用で中学生くらいの姿に
  メアリー世良
世良真純
海外(イギリス)から日本へ
  世良真純 帝丹高校に転入

 

 

APTX4869と解毒剤

 

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名称(FILE1047時点) APTX4869 APTX4869の解毒剤
カプセルの色 と白 と白
開発者 宮野夫妻 野志
製作者

宮野夫妻(17年前)

野志

野志
服用者

羽田浩司(17年前)

工藤新一,野志保,メアリー世良

他(投与リスト掲載者)

工藤新一,野志

効果①

幼児化(偶発的な作用 幼児化作用を元に戻す
効果② 死体から検出されない毒薬  

 

 

灰原が作らされていた別の薬

灰原(まあ、私が本当に作らされていたのは…別の薬なんだけどね…)【89巻】

さて、『灰原が作らされていた別の薬』を考える。

APTX4869と解毒剤の情報を整理していく。作中での"薬"の描写が、APTX4869に関するものか、解毒剤に関するものかを分けておきたい。

 

 

APTX4869について

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①18年前、宮野夫妻が作った薬

灰原「多分、その薬は私の父と母が作った薬私は焼け残った資料を掻き集めてその薬を復活させただけだから…」

コナン「焼け残った?」

灰原「父と母の研究所が火事になって薬の資料と一緒に2人共焼死したのよ…組織の人達からは不運な事故だったと聞かされていたけど…」【89巻】

元は18年前、宮野夫妻が開発した薬。現在、組織が殺人のために乱用しているのは、灰原が復活させたもの。

APTX4869には、死体から検出されない毒幼児化 という2つの作用があり、ほとんどが前者の作用で死亡するが、ごく稀に後者の作用で生き延びることがある。

 

死体から検出されない毒

灰原「試作段階のあの薬を組織の人達がたまにこう呼んでいたのよ… シリアルナンバーの4869をもじって4869(しゃろく) シャーロック… 「出来損ないの名探偵」ってね!」【24巻】

組織の人間は、 死体から検出されない毒 と認識していたAPTX4869を「出来損ないの名探偵」と呼んでいた。「出来損ない」なので、死体から検出されない毒 は『本来期待された作用』ではない。

これは、灰原登場時の「毒なんて作ってるつもりなかった」という言葉からも、『本来期待された作用』は別にあることが伺える。

 

幼児化

灰原(まあ、私が本当に作らされていたのは…別の薬なんだけどね…)【89巻】

灰原によると、幼児化 も実は『本来期待された作用』ではない。

 

 

APTX4869の解毒剤について

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灰原「ごめんお母さん… 私… わかってなかった… こんな薬… 作っちゃいけなかったって… でも… みんなを巻き添えにしない為にも… 今はこの薬に頼るしか…」【78巻】

ミステリートレインでの灰原の台詞。

灰原がこの時手にしていたのはAPTX4869の解毒剤である。「こんな薬」を作っちゃいけなかった」は「APTX4869の解毒剤」を作っちゃいけなかったと、『解毒剤の製作』を後悔している。

 

 

考察

どういうことか?

灰原は組織で、最初から「APTX4869」ではなく「APTX4869の解毒剤」を作ろうとしていたのではないだろうか。

APTX4869の解毒剤は、老化する作用(成長を促進する作用) を持っている薬である。

灰原の言葉は、『「老化する薬」を作ろうとしなければ、「幼児化する薬」も生まれることはなく、こんなことにはならなかった』というように、すべての研究のスタートから後悔している意味合いだろう。

 

 

老化する薬?

※当ブログでは、幼児化する作用をもつAPTX4869(シャーロック)にちなんで、老化する作用をもつ薬(=APTX4869の解毒剤)をAPTX4062(ホームズ)と呼ぶことにします

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APTX4062(老化する薬)の研究の流れ

  1. 宮野夫妻は、組織に命じられて『APTX4062』を研究していた
  2. その過程で、死体から検出されない毒薬として『APTX4869』ができてしまう
  3. 宮野夫妻は、『APTX4062』を完成させられないまま死亡
  4. 17年後、灰原(シェリー)は『APTX4869』を復活させる
  5. 復活させた『APTX4869』は、稀に幼児化する作用が確認された
  6. 現在、灰原哀は、表向き『APTX4869』の”解毒剤”として『APTX4062』を開発中

 

 

「両親の研究を継いで」

コナン「おい、何なんだ!? おまえ、両親の研究を継いで薬を開発してたんだろ!? その薬っていったい何の…」

灰原「…… 死者を蘇らせる秘薬… …とでも言えば満足かしら?」【38巻】

「両親の研究を継いで」というコナンの言葉を灰原は否定していないことから、組織の研究の目的は、最初から「APTX4062」だったことが分かる。

宮野夫妻は幼児化する薬として「APTX4869」を研究させられ、灰原は老化する薬として「APTX4062」を研究させられていた、という訳ではない。組織は18年前から一貫して、老化する薬を欲しがっている。

 

 

開発中の薬

ピスコ「素晴らしい! 君はまだ赤ん坊だったから覚えちゃいないだろうが、科学者だった君の御両親と私はとても親しくてね… 開発中の薬の事はよく聞かされていたんだよ…」

灰原(誰?)

ピスコ「でもまさかここまで君が進めていたとは… 事故死した御両親もさぞかしお喜びだろう…」【24巻】

ハイドシティホテルでのピスコと灰原(シェリー)の対峙シーン。

もし仮に宮野夫妻が薬を完成させていたなら、「まさかここまで君が進めていたとは」と言わないはず。

このことからも、宮野夫妻は老化する薬「APTX4062」を研究しており、それを灰原が受け継いでいると考えることかできる。

 

 

「ほとんどの人間にはその価値を見いだせない」

 灰原「まあ安心しなさい… 私の研究の目的はそんな夢のような薬じゃないわ… この地球のほとんどの人間にはその価値を見いだせない愚かしい代物… そう… この小さな国の女の子にしか必要とされない… 雛人形のような物だもの…」

コナン「……」【38巻】

成長促進薬」は言い換えれば「老化する薬」。

早く老けたい人間などそういない。「ほとんどの人間にはその価値を見いだせない」「愚かしい代物」という灰原の言葉に合致する。 

ここでは「この小さな国の女の子にしか必要とされない」も重要なポイント。

大人と違って雛人形を欲しがるような「女の子」であれば「早く大人になりたがる」と言えるのではないだろうか。 

 

 

原作初期との整合性

 

「新開発したこの毒薬」

ジン「こいつを使おう… 組織が新開発したこの毒薬をな… フフフ…なにしろ死体から毒が検出されない… 完全犯罪が可能なシロモノだ!! まだ人間に試した事がない、試作品らしいがな…」【1巻】

ジンは18年前にあった薬の復元であることを知らないとすれば辻褄は合うはず。

 

 

「私が作った薬」

灰原「APTX4869……」

コナン「え?」

灰原「これ、なんだかわかる? あなたが飲まされた薬の名称よ…」

コナン「な、何いってんだよ? オレはそんな変な薬なんて…」

灰原「あら、薬品名はまちがってないはずよ… 組織に命じられて私が作った薬だもの…」【18巻】

この「作った」は「開発した」という意味ではなく、両親のものを「復元した」という解釈をするのがいいと思う。

 

 

「薬の考案者」

灰原「あなた知ってた? 組織はあなたの家に二度ほど調査員を派遣してたのよ… あの薬を飲んだ人間の中で、あなたの死亡だけが確認されてなかったからね… 当然その調査に、薬の考案者である私も同行したわ…」【18巻】 

老化する薬「APTX4062」を研究する過程で、その研究途中で生まれた副産物である「APTX4869」の復活を提案したのが灰原(シェリー)だったということだろうか。

 

 

「毒なんて作ってるつもりなかった」

コナン「ふ… ふざけんな!!! 人間を殺す毒を作ってた奴を、どう理解しろってんだ!?」「わかってんのか、てめー!! おまえが作った毒薬のせいで、いったい何人の人間が…」

灰原「仕方ないじゃない… 毒なんて…作ってるつもり…なかったもの…」【18巻】 

死体から検出されない毒 はあくまで副産物。

 

 

「時の流れ」

灰原「あせっちゃダメ…」「時の流れに人は逆らえないもの… それを無理矢理ねじ曲げようとすれば… 人は罰を受ける…」【19巻】

「時の流れ」を「無理矢理ねじ曲げようとする」は「APTX4869」にも「APTX4062」にも当てはまる。組織でしていた研究全般を指しているのだと思う。

 

 

疑問点

 

「シルバーブレット」の意味

エレーナ「実はお母さんね… 今、とても恐ろしい薬を作ってるの… ラボの仲間は夢のような薬って浮かれてるけど… 父さんと母さんは願いを込めてこう呼んでるわ… ルバーブレット… 銀の弾丸ってね! でもその薬を完成させるには、父さんと母さんはあなた達とお別れしなきゃいけないの… わかってちょうだいね… 志保…」【78巻】

宮野夫妻が願いをこめて「シルバーブレット」と呼んでいるのは、老化する薬「APTX4062」である。

APTX4869」にシルバーブレットと願いを込めたのであれば、①灰原が組織を脱出して生き延びたこと、②江戸川コナンという組織への切り札が生まれたことは、良くも悪くも「APTX4869」のおかげだと言える。

しかし、「APTX4062」にシルバーブレットと願い込めたとすると、現状では意味がよく分からない。

 

 

「お別れしなきゃいけない」

エレーナ「実はお母さんね… 今、とても恐ろしい薬を作ってるの… ラボの仲間は夢のような薬って浮かれてるけど… 父さんと母さんは願いを込めてこう呼んでるわ… シルバーブレット… 銀の弾丸ってね! でもその薬を完成させるには、父さんと母さんはあなた達とお別れしなきゃいけないの… わかってちょうだいね… 志保…」【78巻】

エレーナがここで言っているのも、老化する薬「APTX4062」である。

エレーナは「その薬を完成させるには、父さんと母さんはあなた達とお別れしなきゃいけない」と言っているが、ここまでの考察に沿って考えると、「APTX4062」は完成していない。それなのに、宮野夫妻は娘たちと「お別れ」していることになる。

 

灰原「父と母の研究所が火事になって薬の資料と一緒に2人共焼死したのよ…組織の人達からは不運な事故だったと聞かされていたけど…」【89巻】

なお、宮野夫妻の死は、不運な事故ではなく「恐ろしい薬」を消すために、自ら研究所に放火した可能がある。

バーボン「さすがヘルエンジェルの娘さんだ…よく似てらっしゃる….」

ミステリートレインで、宮野志保(キッドの変装)が火事という状況で、自ら火の元へ向かう自己犠牲的な行動をした際、バーボンは「ヘルエンジェル」に「よく似て」いると言っていることが伏線かもしれない。

 

しかし、このシナリオでは「薬を完成させる」ための「お別れ」ではなく、「薬を完成させない」ための「お別れ」である。

 

 

ベルモットは組織の研究を恨む理由

ベルモットが宮野夫妻と灰原を恨んでいる描写について。

しかし、時系列を整理すると、ベルモットはジョディ家を襲撃した20年前の時点で既に不老だったと考えられている。

灰原(工藤君…? あなたは夢にも思っていないでしょうね… あなたはすでに… 我々組織が半世紀前から進めていた極秘プロジェクトに… 深く関わってしまっているなんて…)【19巻】

組織が進めていた「極秘プロジェクト」は、50年前からスタートしている。そして、それから20年前までの間に、何らかの理由でベルモットは不老となった。

そして、宮野夫妻が組織に入ったのは約19年前。ということは、宮野夫妻が研究していた老化する薬「APTX4062」は、むしろベルモットこそが恩恵を受ける薬に当たるはず。

ベルモットが灰原を殺してしまえば、「APTX4062」は未完成のまま、永遠に不老となってしまうのではだろうか。