浅香(=若狭留美?)について④
このブログは、浅香=若狭留美(RUM≠浅香)を考えていますので、ご注意ください。
修学旅行編、ロンドン編並の長編を期待してたけどそこまで長くはなかった(笑)
とはいえ、最後の最後に組織編の導入のようなものが…
サンデーFile.1005から、若狭留美の正体について。
(※2017/10/2 一部修正)
(※2018/1/2 一部修正)
(※2018/5/7 主題「メアリーの協力者」を「メアリーの仲間」に変更、協力者は特別な意味を持つ為)
<考えられる可能性>
- 羽田浩司の恋人?
このRUM考察ブログで、この説を詳しく考察するつもりはないです。
一応、これは、- 若狭が持っている将棋の駒=羽田の形見
- 若狭が義眼を恨んでいるような描写=羽田を殺した犯人への恨み
- 純組織メンバー?
前記事参照。
- (旧or現)NOC
灰原の組織センサーが反応してるので、過去形か現在進行形かは不明だが、組織に直接かかわったことがある可能性は高そう。
- メアリーの仲間
この記事で考察するのは、この仮説。
①若狭留美の情報網
若狭留美を考察する上で重要と思われるのが、帝丹小学校に来た理由。彼女は灰原でなく最初からコナンだけに注目していた。つまり、前もって、コナンについての情報を持っていたことになる。
江戸川コナンの調査【初登場・91巻】
若狭は、探偵団が使う「腕時計型ライト」や「探偵バッジ」、コナンが持つ「麻酔銃」に興味を示しているかのように描かれている。
ここで、振り返ってみると、若狭が登場する以前に、ちょうどコナンの持つメカに興味を示したキャラがいる。
メアリー「盗聴器…」
真純「彼の眼鏡のツルの先っちょに付いてるヤツか… 危ない危ない…」
メアリー「見た事のないタイプ… バッテリーのサイズからすると駆動時間は極めて短そうだが… この形状(フォルム)でこの性能(バッテリーサイズ)… なかなか興味深い…」【83巻】
ホテルでの事件後。一人暮らしだと言う世良の部屋にコナンが仕掛けた盗聴器。それをメアリーが回収している。
真純「しっかしさすがママだね! コナン君の蝶ネクタイのメカ! すぐに使いこなしちゃうなんてさ!」
メアリー「ああ… ダイヤルに印が付けられていたからな… あの探偵の声を頻繁に使っていたのだろう… それにしても… あんなに簡単な操作で色々な人物の声が自在に出せるとは… 様々な場面(ケース)での使用が想像(イメージ)できて… 心が躍るな…」【90巻】
霊魂探偵の事件後。メアリーは、推理ショーに使用したコナンの蝶ネクタイ型変声機に関心を示している。
これらの出来事から、メアリーが若狭にコナンの調査依頼をしたと考えれば、若狭が帝丹小学校へ潜入する理由となる。若狭の目的は、江戸川コナンの調査。
工藤新一の調査?【修学旅行編】
今回のシリーズの最後のページ。黒田と脇田はスマートフォンでSNSを見て工藤新一に興味を持ったのに対し、若狭だけ、その描写はない。漫画のコマが黒田と脇田の後に続いているから、若狭も同じようにSNSで工藤新一の情報を得たように思ってしまうけど、はっきりとそうは描かれていない。ここで若狭が見ているのは、あくまでAPTX4869の投薬リスト。もちろん、パソコンでSNSを見た後、ということは考えられるけど、若狭は全くの別ルートから工藤新一の情報を得た可能性もある。
このシーンまでに、メアリーは世良からの電話を受けて、解毒剤の存在を知らされている。江戸川コナンが元の姿、すなわち工藤新一に戻っていたことを知ったはず。
若狭は、そのメアリーから工藤新一の情報を聞いた、とは考えられないだろうか…? そして、投薬リストに「工藤新一 死亡」という記述があるのを確認した、という流れ。
②推理力(暗号解読力)
- スキュタレー暗号の解読に悩むコナンを見て、抱えていた定規で壁の時間割り表を破り、解読表の存在に気付かせる【91巻】
- 「ウイスキー」「エビス」という単語を出して、解読表はイロハ表記であることに気付かせる【91巻】
- 偶然のようにも思えるが、虎の絵の上で寝てしまった元太に注目させて、顔の文字のトリックに気付かせている【92巻】
- ドングリのやじろべぇを探偵団に教えることで、発火装置のトリックに気付かせる【93巻】
- 少なくともスキュタレー暗号の件とプロゴルファーの件では、事件が起こることを予期して、探偵団(コナン)を巻き込んでいる【91,92巻】
暗号解読で悩んでいるコナンに、さりげなくヒントを出している。若狭の解読スピードは圧倒的と思われ、その推理力はコナン以上。作中でかなりのものということに。若狭の正体を考える上で重要となりそうなポイント。
③どうして投薬リストを見れるのか…?
これが、大きな疑問。
APTX4869の投薬リストは、組織内にあるはず。灰原の登場初期を読み返せば分かるように、組織の情報システムのセキュリティは万全。しかし、若狭はそれを閲覧している。
ここでは、『若狭はメアリーの仲間』という仮説内なので、若狭は正義側の人間という前提になる。
- 現NOC?
現NOCであれば、普通に組織のネットワークにアクセスできるはず。
ただし、若狭が浅香であれば、組織は浅香を探しているような描写(裏切りシリーズ)がある。おそらく、17年前の事件から、組織は「浅香(ASACA)」を警戒していたということになる。なのに、その浅香に潜入を許しているというのは、組織があまりに滑稽。
- 旧NOC?
組織潜入時代にネットワークへのアクセス法(パスワード等)を知り、組織を脱出した現在もアクセス可能、というのも流石に組織が間抜けすぎるだろう。
ちなみに、リストに「工藤新一 死亡」とあるので、昔、潜入していた時にコピーしたもの、とかではない。
- ハッキング技術のスペシャリスト?
若狭は、作中で珍しいコナン以上の推理力、武術でも簡単に場を制圧できるほどのハイスペック。それらに加えて、並外れたハッキング技術を持っている可能性。
もしこの仮説でいくなら、暗号解読力も踏まえて、どこかの諜報機関の情報工作的な部門にいるのかも?
政府通信本部(Government Communications Headquarters;略称GCHQ)
イギリスの情報共同体において、偵察衛星や電子機器を用いた国内外の情報収集・暗号解読業務(シギント)を担当する諜報機関である。
調べてみると、GCHQという組織があるらしい。過去には、MI6と共同で任務を遂行したこともある。何より注目したいのは、暗号解読という点において突出した組織であること。また、コンピュータ関連に強い人材を集めていて、情報収集能力も高い。ネットスパイという言葉が似合いそう。
「通信傍受機関である英政府通信本部(GCHQ)の暗号解読員で対外情報機関MI6に出向していた」男性の事件記事を発見。GCHQからMI6への人材交流も行われている模様。
※考察を書き始めた時には聞いたこともなかった組織に辿り着いてしまった。正直、想定外の終着点なので、この辺はゆるっと読むこと推奨。そもそも若狭はニュース記事に顔出ししてしまっているので、諜報員っぽくはない。それに、GCHQは諜報機関ではあるけれど、潜入捜査をするような機関なんだろうか。原作内でGCHQという組織に触れられたことはないと思うので(たぶん)、もし、万が一、そうであれば、作中でそれらしい描写が出てくるはず。本堂瑛海のCIAや降谷零の公安、メアリー世良のSISは、ある程度、作中で示唆されていた。伏線なしで、唐突に新しい組織が出てきたりはしないはず。今回の場合、推理力というか暗号解読力、コンピュータのハッキング技術(こっちは未確定)だけでは厳しいかも。
MI5
保安局(Security Service、SS)
イギリスの国内治安維持に責任を有する情報機関である。MI5(Military Intelligence Section 5、軍情報部第5課)として知られている。
MI5も考えたけれど、MI5は国内、MI6が国外という活動区分。日本や、もしかするとアメリカで動いていた可能性が高い若狭はMI5ではなさそう。
MI6
秘密情報部(Secret Intelligence Service、SIS)
イギリスの情報機関の1つ。国外の政治、経済及びその他秘密情報の収集、情報工作を任務としている。
ついでに、SIS。
領域外の妹 → ter(ritory) 外す sister
メアリーについては「領域外の妹」という名前からSIS。
若狭も同所属ということを考えたけれど、SISの採用条件は21才以上。17年前、若狭は20才なので、当時、既にどこかの諜報機関に所属していたなら、SISだと年齢が1つ足りない。
もし、万が一、一連の仮説が正しければ、17年前20才である「現在37才」という若狭の年齢設定は意図的かもしれない。SISではないと推理させたい為。
④17年前の事件の記事を削除している人物
定期的にネットにアップされる17年前の事件の記事。
以前の考察では、
- アップしている人物=若狭
- 削除している人物=真純・メアリー
と考えた。
けれど、今回の考察『若狭はメアリーの仲間』であれば、
- アップしている人物=???
- 削除している人物=真純・メアリー・若狭
という可能性が浮かぶ。
もっと正確には、真純・メアリーの依頼で、削除を実行しているのが若狭。
他の考察サイト様で指摘されていたけど、アップするにしても、削除するにしても、それを行う人物は自身の個人情報が漏れるのを避けたいはず。ならば、それなりのコンピュータ知識や技術が必要になるかもしれない。
もし、若狭がネットスパイのスペシャリストなら、ホテルを転々としている真純とメアリーよりも、適任に思える。
⑤赤井の認識との一致
沖矢「その世良さんの周りに変わった人とか見かけませんでしたか?」
蘭・園子「変わった人?」
沖矢「そう、例えば…絶えず周囲を警戒し危険な相手なら瞬時に制圧する能力に長けた…『浅香』という名の…まぁ、そうは名乗っていないでしょうけど…」【90巻】
浅香=若狭なら、この赤井の言葉の意味を考える必要があった。一見、世良と若狭に接点はないように思える。
しかし、『若狭はメアリーの仲間』であれば、赤井が 「世良さんの周り」に「浅香」の存在を疑うのも理解できる。この台詞は、母・メアリーが若狭と接触していないか、という意味合い。「浅香」を警戒しているのではなく、事の進展具合を知りたいというニュアンスか。
この場合、赤井は、若狭を知っていることになる。また、母・メアリーの幼児化も知っている可能性が出てくる。(灰原の幼児化に、コナンと比べ、相当早い段階で気付けたのはこの為?)
⑥疑問点
- 若狭の目的について。目先にあるのは江戸川コナン=工藤新一の調査かもしれないが、その先の最終目的は何だろう。
- 個人的に、若狭について、一番の疑問点は、灰原の組織センサーが反応したこと。これで、組織にい(たことがあ)る人物だとほぼ確定してしまう。17年前、組織に潜入中で、RUMと共にアマンダ暗殺の任務に就いていたというシナリオには、あまりしっくりきていない。
- 浅香の推理力、特に暗号解読力なら、事件現場で手鏡を持った時に、事件の真相やダイイングメッセージの意味を理解できた可能性がある。もし、事件の真相に気付いているなら、どうして黙っているのか分からない。逆に、もし、若狭が事件を解けていないなら、ネットにアップされた記事を削除する理由は何だろう。
- 黒田を知っているような様子だったことも気になる点。黒田は10年近く意識不明で入院していたので、関わりがあったなら、それ以前ということになる。この辺は今の時点で考えてもキリがないけど。
- ニュース記事に載った若狭に、黒田と脇田が反応していた。若狭は誰かを誘き出そうとしているようにも思える。その候補としては、将棋の駒に執着していることからRUMだろうか。
- 今シリーズの身体中の傷跡を見ると、危険な橋を渡ってきた人間であることが分かる。義眼疑惑もあるけど、もし義眼なら、あの傷跡と関係あるんだろうか。
⑦関連メモ
※一部修正してます
(夜が明けてしまった…)