浅香(=若狭留美?)について③
このブログは、浅香=若狭留美(RUM≠浅香)を考えていますので、ご注意ください。
前の記事のタイトルも変更してます。
今更だけど、サンデーFile.987-989「隻眼のマッチアップ」について。
(※2017/4/16加筆修正)
(※2017/7/?加筆修正)
(※2018/2/14加筆、灰原の態度の理由)
灰原の組織センサー
灰原「わかるのよ匂いで…組織にいた者だけが発するあのイヤな…」
コナン「別に変な匂いなんてしねーけどなぁ…」
灰原「ふざけないでくれる…?」
コナン「でもよー、そんな第六感でわかるんならピスコの時も…」
灰原「ええ…うすうすそうじゃないかと思っていたわよ…」
コナン「じゃあ何であん時言わなかったんだよ?」
灰原「自信が持てなかったのよ…もう一人いたような気がしたから…」
灰原「そう…ピスコよりずっと強烈で…鳥肌の立つような魔性のオーラをまとった…」
灰原の第六感。花見回では変装していたベルモットとバーボンに反応しなかったり、沖矢に対しては反応したりしなかったり、と不安定な部分はある。
しかし、ここまで誤作動を起こした事は一度もない。つまり、灰原の組織センサーが描かれたということは、浅香=若狭留美は組織にいたことがある人間だというのはほぼ確定。
灰原は以前にも若狭留美と対面しているけど、その時は組織センサーは反応していなかった。なので、純粋な組織の人間に対するものというより、沖矢(赤井)に対するものと似ているかなあと思う。
じゃあ、NOCだったのか?
ここで引っかかるのは、ベルモット曰く「組織内に入り込んだ鼠」は、赤井秀一、イーサン本堂、スコッチの「3人」だという台詞があること。NOCだとバレずに死を偽装して組織を抜けたというのはあり得るのか…?
また、若狭は17年前だとまだ20才前後。その時にどういう立場(所属)にあったのか全く分からない。
若狭の組織臭と将棋の駒
若狭留美から突然組織の気配がした理由。モブの言った「義眼」という単語に若狭が反応したため、と思われる。
「義眼」という単語を聞いただけで、人相が変わる程の豹変に注目。あの表情が『怒り』だとして、その矛先を考える。
彼女は、同時にポケット越しに何かを強く握り締めた。あの形から、恐らく「将棋の駒」。羽田浩司の形見か、17年前の事件に関する物か。
形見を持ち歩いているとすると、羽田浩司と若狭留美は親密な仲、例えば恋人だった可能性が浮かぶ。
「義眼」という単語を聞いて、恋人を殺したRUMを思い出し、その形見を握りしめながら、RUMに対して怒りの感情を抱き、殺気(組織臭?)が出た、とすると辻褄は合う。平たく言うと、復讐心。
素直に考えればこれなのかなあ。
でも、これでは、どうして羽田浩司の恋人でまだ20才程の若狭が「浅香」と名乗って、アマンダのボディーガードなんてしていたんだという疑問が消えない。
若狭は義眼…?
歩美「先生…先生? 若狭先生!!」
<若狭先生キョロキョロ>
若狭「あ! どうしたの?吉田さん」
灰原(この人…右目が見えてない!?)
コナン(…… そういえば若狭先生が副担任になった最初のあいさつの時も…教卓に頭をぶつけてたし…古い倉庫の地下室の扉にも…頭をぶつけていた…ドジな先生を装って…こっちお油断させる策略だったと思い始めてたけど…あの頭をぶつけたのが…ワザとじゃなかったとしたら…)
若狭の義眼疑惑はミスリードの可能性もあるかと。
解決編で人質になった歩美を助けた後、若狭は右目に涙を溜めている。この人は義眼か?と疑わせる描写の直後に涙が描かれたのは、義眼でないというヒントのように思える。
ちなみに次のシリーズ(サンデーFile990-)では、『音』でその場の状況を把握している盲目の男性が登場している。キャンプ場で歩美に呼ばれたのに反応が遅れた若狭は、その逆で『音』によって距離を掴むことが出来ないとか。右耳が聞こえない? 深読みしすぎかな。
[※歩美からの呼びかけへの反応。教卓に頭をぶつけていたこと。古い倉庫の地下室の扉にも頭をぶつけていたこと。これらがミスリードで義眼じゃないなら、この三例を説明する別の理由付けが必要かも?]
灰原の態度
コナン「おい見たか灰原…」
灰原「何を?」
コナン「黒田管理官に取り押さえられる直前の犯人の顔だよ…」
灰原「ああ…かなりひきつってたわね…生徒の事を想う先生の気迫に押されたんじゃないの?」
コナン「お前、気付いてねぇのかよ!?あの人、右目が…」
灰原「言っとくけど私、好きだから若狭先生…だから悪く言わないでくれる?」
コナン「はぁ?」
単純に、人質となった歩美を助けてくれたから、灰原は若狭先生を信用したんじゃないのかな。コナンとの会話前後で、歩美を見守る灰原の視線がその心情を表していると思うんだ。
歩美ちゃんと哀ちゃんの友情万歳!
※考察
作中の流れを読み取ると、灰原は、若狭先生の涙を見て、義眼疑惑を捨て、彼女を信用したのでは、と。
この場面、立ち位置を確認すると、灰原はちょうど若狭先生の右側にいて、角度的にも若狭先生が右目に浮かべた涙を確認できる位置にいる。そればかりか、灰原に注目してよく読めば、若狭の殺気を感じて以降、常に若狭を観察している様子が描かれていることが分かる。
若狭先生の涙は読者向けの伏線だと思っていたけど、作中で大きな意味を持つのかもしれない。
今後あるだろう種明かしも、描き方によっては、医学知識豊富な灰原の特性を活かせる。
現実には、涙腺が損傷していなければ義眼でも涙は出るみたいだけど、この回の中での漫画的な伏線回収としては、上手いオチだと思う。
その他(別のシナリオ)
以下、根拠なし。
若狭留美の『怒り』の矛先が、『親しかった羽田浩司を殺した犯人』以外の可能性を考える。
17年前の事件の疑問点
灰原「それより引っかかるのは荒らされたまま放置されたこの部屋…組織の仕業ならこんな事有り得ない…何事もなかったかのように立ち去るのが彼らのやり方なのに…実際、殺された資産家の部屋はそうだったみたいだし…」
アマンダも羽田浩司も死因は不明。それは、APTX4869という毒薬を飲んだことを示している。つまり、2人は黒の組織に殺されたということ。
但し、2人の部屋の状況は大きく異なっている。アマンダの部屋に事件の痕跡は皆無だったのに対し、羽田浩司の部屋は荒らされたまま放置されていた。
世良「連行される前に古栗って人が言ってたよ…姿を消したボディーガードの浅香があの手鏡を持っている所を見た人がいて…浅香は女だって事をつかんだみたいだって…羽田浩司の霊を呼び出して『女だ~~っ女に殺されるー』って叫ぶつもりだったってね!」
事件後、黒の組織(RUM)が立ち去った後、別の人間が羽田浩司の部屋にだけ侵入したんじゃないか。それが浅香(=若狭留美)だった。
目的は分からない。例の手鏡か。ダイイングメッセージ関連か。他の何かを探していたか。いろんなことが考えられるし、そもそも想像の世界なのでキリがなさそうなんだけど。
例えば…?
ここで、このブログで懲りずしつこく言ってるRUMは羽田浩司説(遺体は別人説)。
浅香=若狭は17年前の現場で、RUM=羽田浩司の思惑(自身の死の偽装)を悟り、羽田浩司の指紋が付着している「将棋の駒」を現場から持ち出した。
単純にこの指紋が、遺体の指紋と違っていれば別人だったと証明する物証になる。まあ遺体のすり替えを成功させているから、トリックはもっと複雑だとは思う。だから、17年間も証拠を握っているのに、真実を証明することができない状況にある、みたいな。
若狭が豹変した理由
若狭の『怒り』の矛先が『親しかった羽田浩司を殺した犯人』ではなく、『羽田浩司本人』と考えてみる。羽田浩司が生きているという仮説内だからこそ、浮かぶ可能性。
すなわち、「義眼」という単語を聞いて、若狭はすぐにRUM=羽田浩司を思い浮かべ、羽田の持ち物である「将棋の駒」に『怒り』を込めた。
その理由は、17年前、「浅香」としてアマンダを守る任務にあたっていた若狭(どこかの機関に所属していた?)が、RUM=羽田浩司に出し抜かれたからとか。
関連メモ